ラスボスについて
いろは「ラスボスになろう!」
ちりぬるお「意味わからん!」
いろは「ラスボスって憧れるよね!」
ちりぬるお「憧れる・・・か?」
いろは「ということでぬるお!そこにある魔界への扉を開いて私を睨みつけて!」
ちりぬるお「魔界の扉ってどこにでもある普通の扉だからな!?」
いろは「今から魔界の扉なの!さぁはやく!」
ちりぬるお「えー・・・」
バタンッ
いろは「死ぬといい!どーん!」
ちりぬるお「ぐわー・・・っていきなり攻撃すんのかよ!?」
いろは「他言は無用 勇者は死すべし」
ちりぬるお「ラスボスのシチュエーションやりたいって言って語らず殺すとか・・・ある意味ではラスボスっぽいのか?」
ほへと「楽しそう!僕もやる!」
いろは「ということでぬるお もっかいやろう」
ちりぬるお「もっかいやるのか・・・」
バタンッ
ほへと「くひひっ・・・ついにきたかよぉ!僕はお前のことずっと待ってたんだぜぇ!」
ちりぬるお「ラスボスというより序盤でやられる最弱幹部っぽい」
いろは「というよりヤンデレっぽい」
ほへと「ラスボスってこういうのじゃないの!?」
いろは「こういうのやると他人のラスボスのイメージがわかって楽しいね!」
に「にぃも・・・」
ほへと「にぃちゃん自ら首突っ込むなんて珍しい」
ちりぬるお「また扉あけるのか・・・」
バタンッ
に「はろう勇者!せっかく来てもらったのいいんだけどこれから君を倒さなきゃいけない!そのためにちょっと痛いかもしれないけど短い時間チャンバラごっこに付き合ってほしい!おうけい?勇者!」
ほへと「にぃちゃん・・・?」
ちりぬるお「今日のにぃはなんかおかしい・・・」
いろは「てかさー にぃちゃんにはもっと似合うセリフがあると思うんだよね ちょっとこの通りやってみて」
に「いえーす」
ほへと「本当どしたのにぃちゃん」
ちりぬるお「んじゃ扉開けるぞー」
バタンッ
に「グオオ・・・フシュゥ・・・ギガガガ・・・」
ちりぬるお「セリフじゃない!?」
いろは「にぃちゃん無口だし・・・だったしこんな感じの人間じゃないのが似合うと思ったんだよね」
ちりぬるお「過去形にせんでも」
ほへと「違うね・・・いろははにぃちゃんの良さをまったく引き出せていない!」
いろは「なんやて!」
ほへと「にぃちゃんこの台本どおりやってみて 絶対似合うから」
ちりぬるお「まだやるのか・・・」
バタンッ
に「やっと来たんだね勇者・・・!にぃずっと待ってたんだよ・・・!ほら見て・・・鍛錬しすぎてできたこの上腕三頭筋・・・」
ちりぬるお「待った ストップ 途中までアダルティーだったのになんだ今の」
ほへと「みんな大好き上腕三頭筋」
ちりぬるお「なんだ上腕三頭筋ってどこだよ!?」
ほへと「えー上腕三頭筋も知らないのー?」
いろは「知らないとかありえないよねー私も知らないー」
に「・・・」
グッ
ちりぬるお「いや何マッスルポーズとってるの」
に「台本に・・・」
ちりぬるお「てかいねーよ!そんなラスボス!俺がお手本を見せてやるから扉頼む」
バタンッ
ちりぬるお「すんませんっ・・・世界の半分と半分あげるんで見逃してください・・・」
ほへと「降伏はやっ」
いろは「世界の全部あげるんだ・・・」
ちりぬるお「誰も死なないやさしい世界!」
いろは「降伏は死を意味する 腹を切れ」
ちりぬるお「ラスボス出てない!?」
ほへと「くひひ・・・これで世界は僕のもんだぁ!」
に「いえーい・・・ぐおお・・・上腕三頭筋・・・」
ちりぬるお「お前らまでやるか!てかにぃに限っては三役も!」
いろは「勇者には死を 第3の力を解き放て『上腕三頭筋』!」
ちりぬるお「なんか詠唱し始めた!」
ほへと「ラスボスもいろんなのがいるんだね!」
ちりぬるお「こんなラスボス達と戦う勇者も大変だな・・・」