wohurのブログ

深いこと考えず喋る四人の会話をお送りします

殺されても死なない少年の話について

に「ぬるお・・・結果はどうだった・・・?」

 

いろは「そんな分かりきった質問する必要ないでしょ!」

 

に「一応ね・・・万が一ね・・・あるはずないけど・・・」

 

ちりぬるお「結果って昨日の合コンか?まあお前らの予想通りだよ」

 

に「ほっ・・・」

 

ほへと「いつか出来るよ!ぬるお好みのちゃんとした彼女!」

 

に「そうだね・・・」

 

ほへと「励ましただけだよ?にぃちゃんそんな睨まないで?」

 

 

いろは「今回はそんなほへとの後付けであろう設定の更なる後付けのストーリーを語ってくれるんだよね!」

 

ほへと「更なる後付けのストーリーって言っちゃうと語る気が失せるね!」

 

ちりぬるお「後付けとかメタるのも程々にしろよ?」

 

いろは「うるさい!存在が後付けの輩は黙ってて!」

 

ちりぬるお「俺は後付けで産まれたわけじゃねえ!!年下のお前らこそこの世界の後付けだろうが!!」

 

いろは「はっ 確かに!」

 

に「納得しちゃうんだ・・・」

 

ほへと「そろそろ語ってもいい?」

 

いろは「はいどうぞ!」

 

ほへと「んじゃ僭越ながら・・・」

 

いろは「僭越なら話さなくていいよ!」

 

ほへと「んじゃ僭越なく・・・」

 

ちりぬるお「僭越なくってなんだ」

 

ほへと「・・・僕の話じゃなくて『僭越(せんえつ)』の意味を考えた方がいいんじゃない?」

 

いろは「それは次回!これでネタ切れ防止になったね!」

 

ほへと「はあ・・・じゃあまず前提として 僕は昔色々あってよく死にたがってた」

 

ちりぬるお「昔てお前まだ子供だろうが」

 

いろは「子供にも色々あるんだよ!大人になったら忘れてしまう色々が!」

 

に「大人はやだね・・・」

 

ちりぬるお「なんだろ 格言的な事を言いつつ俺を馬鹿にしてる気がする」

 

ほへと「死にたがってるって事に突っ込んでよ!!」

 

ちりぬるお「突っ込む所そこだったかー いつも死んでるほへとが言うと違和感感じなくてな・・・」

 

ほへと「確かにそうだけど・・・」

 

いろは「じゃあなんで死にたがってたの?」

 

ほへと「それは・・・まあ色々と」

 

いろは「いじめ?」

 

ほへと「いじめ・・・だと思ってたんだよね 恥ずかしい事言うと僕って他人の心を読めるって勘違いしててさ」

 

ちりぬるお「黒歴史だな」

 

いろは「中二病の目覚めだね!」

 

ほへと「『他人は僕を嘲り笑ってる』ずっとそう考えてて生きててさ 生きることが恥ずかしくなって死にたがってたわけ」

 

いろは「他人を見るだけでネガティブになるわけだ!」

 

ほへと「最初は自殺を考えてた でもどうせなら嘲り笑ってるあいつらに一矢報いろうと思ったんだ」

 

いろは「自殺じゃなくて殺されてやろうと?」

 

ほへと「そう!いろはが居ると話しやすくて助かるよ!」

 

いろは「そりゃもう!ずっと一緒に居ればね!」

 

に「仲良しはわかったから・・・続きを聞かせて・・・」

 

ほへと「まず鳴っている踏切に飛び込んでみた」

 

ちりぬるお「乗っている人からしたらすげえ迷惑なんだよなそれ」

 

ほへと「その時は『ざまあみろ』と思ってたよ 他人に迷惑をかけながら死ねると思ったら嬉しくて嬉しくて!」

 

に「病んでたね・・・」

 

ほへと「急ブレーキの音が耳を震わせる そんなことしたってもう間に合わないよ これで僕の痛みは解消されるんだ」

 

いろは「また小説の地の文っぽい喋り方してる!」

 

ほへと「電車が目の前に来た所で僕は目を瞑った 死ぬ時って痛みを感じないんだ 初めての死を楽しもうと目を開けてみたらそこには空があった」

 

いろは「死んでるじゃん!ハッピーエンド!」

 

ちりぬるお「どこがハッピー!?」

 

ほへと「その空はいつも見ている空だった 黄泉じゃなくて現世の空 まだ死んでなかったんだ」

 

いろは「エンドじゃなかった!」

 

ほへと「それからは何も考えず同じ様に 殺されることを繰り返してた」

 

に「ほへと怖い・・・」

 

ほへと「車に轢かれてみたり 殺されるはずの人の前に立ってみたり」

 

に「殺されるはずの人の肩代わりをしたってこと・・・」

 

いろは「地味にかっこいいことしてる!」

 

ほへと「でも死ねなかった 何度潰れても 何度刺されても 何度撃たれても」

 

ちりぬるお「撃たれるという極稀なケースに遭遇してるのは突っ込むべきか・・・?」

 

ほへと「僕は殺されても殺されない人間だった そう気づいたのは57回目に死んだ時だったかな」

 

いろは「なぜ数えてたし!」

 

ほへと「他に考えることもなかったからねー 気づく前に死ぬ事を楽しみ始めてたよ やばかった」

 

ちりぬるお「やばかったっていうけど本来の人間なら手遅れだかんな?」

 

ほへと「そして僕はここにいる!」

 

いろは「大分飛んだね!」

 

ほへと「もう十分でしょ?殺されても大丈夫な理由は僕にもわかんない もしかしたらもう死んでるけどこれが地獄であって 何度も死ぬという地獄を味わってる最中なのかもしれない!でもそれ以上にここでの生活は楽しくて幸せだから!地獄でも天国だから!」

 

いろは「天国ならそれでいいね!」

 

に「殺されることで死なないなら・・・自殺はどうなの・・・?」

 

ほへと「多分死ぬんじゃないかな?やんないけど」

 

に「やんないか・・・」

 

ほへと「何にぃちゃん 僕に死んで欲しかったの?」

 

に「そんな酷い事にぃが言うわけないじゃん・・・」

 

ほへと「だよね!」

 

に「にぃがそれ以上に殺してあげるんだから・・・!」

 

ほへと「だよね!さあばっち来い!」

 

いろは「そしてほへとはいつもの様に殺されるのでした!」

 

に「すっきり・・・」

 

 

 

 

いろは「そういえば ぬるお今日は口数が少ないね!」

 

ちりぬるお「おう・・・今回の話重くて突っ込み所を掴めなかった・・・」

 

ほへと「どんまい!」

 

ちりぬるお「復活早いしお前が原因なんだよ!!」

 

ほへと「楽しかったでしょ?」

 

ちりぬるお「よし来た!最後に突っ込める所来た!突っ込むぞ!どこがだよ!?」