wohurのブログ

深いこと考えず喋る四人の会話をお送りします

データ化された世界のバグについて

いろは「人間の夢は空を飛ぶことだった!」

 

ほへと「でも今の時代に『空を飛びたい』って思う人は少ないと思うんだ!」

 

ちりぬるお「じゃあこの時代の人々は何を夢見てるんだ?」

 

 ほへと「データ化した世界に行く!」

 

いろは「現実逃避!」

 

ちりぬるお「夢・・・から逃げてる!?」

 

ほへと「でも『画面の向こうへ行きたい!』ということは誰だって考えると思うんだ」

 

ちりぬるお「まあ・・・確かに考えたことあるけど・・・」

 

いろは「そのことから考えて そのうち地球に人間がいなくなると思うの!」

 

ちりぬるお「地球から人間が居なくなることはないだろ・・・」

 

いろは「リアルな世界より思い通りに動く世界を!それが強欲な人間の最終目標なのよ!」

 

ちりぬるお「お前にとって人間は魔王か何かか!?」

 

ほへと「リアルな世界より安心して生活できる 皆が幸せな生活を送れる唯一の手」

 

いろは「自然災害とは無縁な生活を送れるからねー」

 

ちりぬるお「たとえデータ化した世界に行けるようになったとしても!安全な生活できるとは限らないだろ!」

 

ほへと「データ化する際には肉体なんていらなくなるね!」

 

いろは「皆が脳みそだけで生活するように!」

 

ちりぬるお「無視して怖いこと言うな!!」

 

いろは「データ化された完璧な世界に何か不満でも?」

 

ちりぬるお「データ化するってことは バグがあるかもしれないだろ?」

 

いろは「バグか!」

 

ほへと「会話が不安定になったり顔が乱れたり!」

 

ちりぬるお「元の世界がない世界でバグったら終わりだろ・・・」

 

いろは「そう考えると怖いね・・・」

 

ほへと「その世界を作る前にバグという概念が無くならないと・・・」

 

ちりぬるお「バグが無くなることはないと思うが・・・」

 

いろは「ねえねえ バグるってあんな感じのことかな?」

 

ちりぬるお「あんな感じって?」

 

いろは「にぃちゃん 逆立ちして変な事いってるよ」

 

に「にししてにししてにしいてにししてにしして」

ちりぬるお「バグってる!?どうしたんだにぃは!?」

 

ほへと「あちゃー ウイルスに引っかかってるね」

 

いろは「この世界で色んな本を読んだ有様だね」

 

ちりぬるお「本を読むことがそんなに悪いことなのか!?」

 

いろは「本来有料の本を無料で読んでたりしてたんじゃない?」

 

に「てししにししてしししにててて」

 

ちりぬるお「なんとかする方法はないのか!?」

 

ほへと「僕もこの世界に詳しくないからね わかるわけがない」

 

ちりぬるお「そんな・・・」

 

いろは「にぃちゃんこっちに歩いて来るよ!?」

 

に「にしし・・・にしししししししししししし」

 

ほへと「なんか怖い!逃げなきゃ!」

 

ちりぬるお「にぃを置いて逃げるなんて・・・!」

 

いろは「逃げなきゃどうなるかわからないんだよ!今は生きなきゃ!」

 

ちりぬるお「くっ・・・くそっ・・・」

 

ほへと「早く!この部屋に!」

 

いろは「まるでゾンビから逃げてるみたい・・・にぃちゃんが入ってこないように扉は固く閉めないと・・・」

 

ちりぬるお「ひとまず・・・大丈夫か・・・?」

 

に「てしに・・・てしに・・・」

 

ほへと「声が遠ざかっていく・・・大丈夫っぽいね」

 

ちりぬるお「にぃはどうしちまったんだ・・・俺らはどうなるんだ・・・」

 

いろは「弱気にならないでぬるお!もしこれがゲームのような世界ならクリアだってあるはず!」

 

ちりぬるお「ふざけたこといってんじゃねえぞ!?もうすでに犠牲者がいるんだぞ!?クリアしたって・・・」

 

いろは「わかった!わかったから揺らさないで・・・気持ち悪い・・・」

 

ちりぬるお「あ・・・すまんつい・・・」

 

いろは「ぬるおの気持ちは痛いほどわかる だからにぃちゃんの為にも!ク リアす る方法を・・・」

 

ほへと「・・・いろは?」

 

いろは「あ れ 上手くしゃ べれな れ」

 

ちりぬるお「まさか・・・冗談だろ?」

 

いろは「しゃべ しゃ い れ べべ ツツ」

 

ほへと「いろはの体が・・・乱れてる・・・!」

 

いろ は 「ご n」

 

ちりぬるお「いろは・・・いろはああああ!!!!??」

 

ほへと「いろはが消えた・・・僕たち二人でどうしろって・・・」

 

ちりぬるお「もうどうしようもない 二人で消えるのを待つしかないな…」

 

ほへと「弱気なこと言わないでよ!いろはとにぃちゃんの為にも生きようと思わないの!?」

 

ちりぬるお「ほへと・・・そうだな!俺が間違って」

 

ほへと「僕はそうとは思わない」

 

ちりぬるお「は・・・?何言って」

 

ほへと「僕がクリアしてあげるから ぬるおは安心して消えてね」

 

ちりぬるお「お前何言ってるのかわかって・・・!?」

 

ほへと「ばいばい」

 

ちりぬるお「わかって・・・わかって・・・て・・・て」

 

ほへと「バグは感染する いろはを揺らして自分も被害にあうなんて馬鹿なやつ」

 

ほへと「でも僕は違う!バグった者に触りもしていない僕は!この世界の攻略を!」

 

ツンツン

 

ほへと「なに?僕の背中をつつくなんていい度胸じゃ・・・」

 

に「 し に て ? 」

 

ほへと「え・・・」

 

 

 

 

いろは「この世界はだめだね バグがひどすぎる」

 

ほへと「てかもうホラゲーだよね」

 

に「まともなセリフ・・・ほしい・・・」

 

ちりぬるお「データ化された世界に平和はなかった…」